Hidden Lake入口
【2日目 クリントン・ハット > ミンタロ・ハット、16.5km】
日出前から目が覚めてソワソワしていた。
他のトレッカーもソワソワしたのかは知らないがもう起きていた。
今日は結構長い行程なので、
早めに起きて出発したいところだ。
8:00に出発するころにはほぼ快晴と言っていいくらいの天気になっていた。
雨が多いことを想像していただけに、青空はとても気持ちがいい。
樹林帯を歩くので日差しも気にならないのもいい感じだ。
シダ類は多く生息していてこの国のシンボルマークになっている。
実はこの道、昨日ハット到着後に釣り場を探して歩き回った道なのだ。
幸いにも1匹釣れたのだが、写真を撮るのを忘れて何の証拠も無かったので、どうにかして今日は1匹を釣り上げたいと気合が入っている。
そんなことを考えていると、いた!
写真ではわかりづらいが50pはあるオスのレインボートラウトだ。
居ても立ってもいられずにロッドを用意して臨戦態勢へ。
またもや証拠写真がないのだが、ここでも1匹フッキングに成功。途中でバレたが感触はしっかり残っている。
幸いにも5〜6人のギャラリーがいたので昨日の1匹にも真実味が出てきた。
そしてこの日を境に私は『フィッシャーマン』と呼ばれるようになる。
次の釣れそうな場所へ足早に移動。
川以外の景色は目に入らない。
とにかく川が見えるところでは必ず立ち止まり確認する。
この日のルーチン作業になっていた。
しかし、だんだん登り道になり始め、次第に川も小さくなっていく。
釣りができる場所というよりは魚が見つからない。
川もないのに釣竿を持っているクレージーなヤツ的な雰囲気が出てきた。
行動食はイロイロあるけど、ニュージーランドに来たならクッキータイムは外せない。
ナント、日本にも上陸しているそうなので、東京行ったときに寄ってみたいと思う。
濃厚な味で、いつもは重い感じがしたけど、少し疲れているせいかすごくおいしい。
もしかしたらクッキータイムはトレッキング用に作られたのではないかと感心するくらいバクバク食べた。
サラ、カロリーナ、アントニオ、ミゲール。スペインチーム。
左のサラは日本食大好きで海苔を持ってきていた。
私の名前(NORI)と同じだという話しから仲良くなった。
何とかハットにたどり着いたときは最後だったような気がする。
他の人たちはもう夕食の準備を始めていた。
KEAというニュージーランド固有種の鳥がいたずらをしに来るので、靴は高いところへ置いた方がいいらしい。
こんなクサイ靴を持っていくなんて物好きな鳥だ。
光栄にもご飯担当に命ぜられ、お米が炊けるのを待っている。
ご飯作りの時は他のトレッカーと話をしながらのひと時でとても楽しい。
オーストラリアから来た2家族はとても陽気。
学生のダニエルは少し日本語を習っているようで、私に日本語で話しかけてくる。
最初は日本のドコソコへ行ってみたいとか話していたが、だんだん話しがシモへ流れ始める。
とにかくここでは書けないような悪い言葉を教え欲しいようだ。
それを兄弟たちに言わせて、私の反応を見て楽しんでいる。
そんなSッ毛のあるかわいい奴だ。
さて、今夜の夕食は
・崎陽軒のシュウマイ
・参鶏湯(サムゲタン)
・ご飯
・スープ
・ニュージーランド産の白ワイン
アジア人が少ないせいか、よく話しかけられる。
日本に興味がある人は多いようだ。
明日はミルフォードトラックのハイライトであるマッキンノン峠。
登りが続く一日になるので早めに就寝する。